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摂津名所図会 揃12冊 (秋里籬島編・竹原春朝斎画 寛政10年 (1798)

02 (1)摂津名所図会は、摂津国の名所を絵画と文章で紹介した地誌です。京都の町人・吉野屋為八が計画。1796年(寛政8年)~1798年(寛政10年)年に刊行された、摂津国の通俗地誌。観光案内書でもありました。編集は俳諧師・秋里籬島(あきさと りとう)が担当し、絵は竹原春朝斎(たけはら しゅんちょうさい)が担当。秋里籬島による名所の由来記、竹原春朝斎による俯瞰図を多用した挿絵が特徴です。この2人は『都名所図会』を皮切りに、吉野屋為八が企画した多くの名所図会を手がけました。その上、編者や画家に、籬島、春朝斎以外の人々、たとえば画家の丹羽桃渓らの参加を求めたので、名所図会は見た目が一層にぎやかになりました。また東都の『江戸名所図会』が刊行されるのは、この『摂津名所図会』刊行の約40年後のことです。